人生を制限する13の禁止令
自分の生活はこんな言葉に縛られて「やりたいことを制限してるかもしれない?」と思ったら、参考にしてください。
自分のストレスの根本原因をなんとなくでも知って、まずは気付く、「そんな思い込みがあるのかもなぁ」と自覚することがスタートです。
これらの中で、もし当てはまるものに気づいたら、今となっては自分にとっては不要な禁止を外して、楽しくやりたいことをやりましょう。
あわせて「自分は自由になってもいい」「自分は幸せになってもいい」「自分は欠けがえのない素晴らしい存在と感じてもいい」という意識と許可を自分自身にあたえつづけてください。
1.「存在するな」
もっともつらい禁止令です。
いじめの中でも、一番つらいのは無視されることだといわれます。
幼い頃に虐待を受けたり、親の不幸の原因にされたりした子どもは、この禁止令をつくってしまいます。
「自分は生きていてはいけない」という思い込みから、自分の体や命を大事にできなくなり、薬物やアルコールなどに依存してしまう人は、この禁止令の影響を受けているのかもしれません。
言葉
「お前がいたから、お母さんは離婚できなかった。好きなことができなかった。」
関係の良くなかった祖母が亡くなって「おばあちゃんが死んでせいせいしたよ」
行動
虐待。無視。ネグレクト。
親が自殺/他人の死を喜ぶ
結果
存在を認めてもらえるように何らかの成果をだそうと必死で努力する。
動けなくなるほどまでに頑張る。
2.「何もするな」「実行するな」
ご両親が繊細で、しつけが厳しかったり、過保護で些細なことまで注意したりするような家庭で発生しやすい禁止令です。
行動を制限されるたびに、「自分は何もしないほうがいいんだ」という禁止令を知らず知らずのうちにつくってしまいます。
この禁止令がある人は、従順な子どもであろうとし続けた結果、大人になっても積極性に欠け、人の意見に従ってばかりになる傾向が強いくなり、チャレンジ精神が弱くなってしまいます。
職場で「指示待ち型の社員」になりがちな人は、この禁止令が影響しているのかもしれません。
そのため、上司や先輩に指示をしてもらえないと、自分では何をしていいのかわからなく、新規事業の創設などが苦手になる傾向があります。
言葉
「あの子と遊んではいけません」
「怪我するからサッカーはやめなさい」
「木登りなんてあぶないこと、やめなさい」
行動
過保護で些細なことまで注意する。
過干渉
結果
自分は何をしたらいいのかわからなくなる。
幼い頃から親の言いなりに動くことしかしていなかったので、自分で「どう行動すればいいか?」を考える習慣がない。
指示待ち人間になる。
3.「お前であるな」「お前の性であるな」
「本当は、女の子が欲しかった」と言われて育った男の子や、母親が「女は損よね」とよく言われていた女の子など、自分の性別やアイデンティティを否定された経験がある人が持ちやすい禁止令です。
この禁止令があると、自分の性や自分自身に自信が持てなくなることもあります。
異性の友だちばかりで同性の友だちが少ない人や、部活やサークルなどで同性だけの集団にいるのが苦手だった人は、この禁止令の影響を受けている可能性が高いようです。
また、自分に自信がないので、まわりの評価や常識、世間体に左右されやすい傾向もあります。
ことば:
「跡取りがほしかった。前が男だったらよかったのに。」
「あいちゃんが塾に通っているんだったら、お前も通いなさい。」
「お姉ちゃんみたいになりなさい。」
行動:
兄弟姉妹との比較。建前、世間体、常識にとらわれすぎる。
男に女の子の服を着せる。
女の子に野球、サッカー、柔道をさせる。
結果:
自分が自分であってはいけない。
変わろうとする。
居場所がない。
いつも何かをしようとする。
4.子どもであるな
下に弟や妹がいる人がつくりやすい禁止令です。
この禁止令を持つ人は、早い段階で自立を促され、子どものころにのびのび自由に過ごせなかったため、いわゆる「堅物」になりやすい傾向が生まれやすいです。
こうあるべき、こうすべきという考えが有るので、そうではない方と接触すると、無意識にストレスを感じてしまいます。
合コンやバーベキューなどでせっせと料理を取り分けたり、お酒がなくなりそうになったら注文したり、みんなの世話をして自分はまったく楽しんでいない人も、この禁止令に縛られての行動かもしれません。
「自分がやらねば!」という責任感が強い余り、それが足かせになって、リラックス出来ないこともあります。
言葉
「弟と妹の面倒をちゃんとみなさい」
「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」
「お兄ちゃんなんだから、もう甘えないの、泣かないの!」
行動
子供らしくふるまえない環境で育てる
母親が子供に、父や祖母に対する愚痴を常に聞かせる
結果
甘えられない。
リラックスできずに、いつも緊張しているので、無意識にストレスを感じる。
気を使いすぎる。
周りの目が気になる。
5.「成長するな」「成功するな」「重要であるな」「親から自立してはいけない」
4と逆で、「全部お母さんがやってあげるわよ」と過保護に育てられたり、末っ子で甘やかされて育ったりした人が持ちやすい禁止令です。
この禁止令があると、「子どものままでいるために、何もできないほうがいい」「その方が周りの方が優しくしてくれる、かまってくれる」という考え方になります。
いわゆる「マザコン」も、このパターンですね。
言葉
あなたは何もできないんだから。何をやってもダメな子だね。
だから言ったでしょ。お母さんの言う通りにしないからよ。
そんなことに子供は口出しをするな。
子供のくせに生意気。
行動
過保護。過干渉。溺愛。真剣に意見しても相手にしない。
結果
自分で考えて決断することができなくなり他者依存的になる
重要な仕事を与えられたり、人に注目されたりすると、大事な場面で失敗してしまう。
うまくいきそうになると、すべてを壊してしまう。
6.「感じるな」「感情を表に出すな」
転んで、痛くて泣いているのに親に無視されたり、「我慢しなさい!」と抑え込まれ、素直に欲求や感情を出せなかったりした人が持ちやすい禁止令です。
我慢を強いられるパターン。
この禁止令があると、自分の感情を抑えこむのが癖になり、物事に無関心・無感動になってしまいます。
泣いたり、怒ったりすることがなかったり、声に抑揚がない、表情に乏しい人は、この禁止令の影響を受けている可能性があります。
喜怒哀楽の表現が苦手で、感情表現ができない方のパターンですね。
7.「考えるな」
「親に口答えするな!」「黙って言うことを聞いていればいいんだ!」と子どもに一方的に感情を押し付ける大人に囲まれた環境で育った方に多いパターン。
ヒステリックに怒鳴りちらす親のもとで育つと、この禁止令は生まれやすい。自分で考えるのを放棄してしまいます。
この禁止令がある人は、論理的に物事を考えたり、冷静に判断することができなくなったりします。
占いや迷信などを盲目的に信じ込む傾向がうまれ、自分で決めるという事を放棄してしまいがちです。
8.「近寄るな」
「忙しいから後にして」「静かにしてちょうだい」など、親に距離を置かれたり、あまりふれあう機会がなかったりする人が持ちがちな禁止令です。
両親もスキンシップが少ない環境で育った方が多いようです。
この禁止令があると、親とおしゃべりし、自分の気持ちを聞いてもらおうとするのを避けるようになる。すると、大人になってもプライベートや本心を周囲に打ち明けられないタイプになりがちです。
仕事上のトラブルや悩みも、人に相談せずに一人でなんとかしようとしてしまう人や、嫌なことがあっても「自分が我慢すればいいんだ」と考えてしまう人は、この禁止令の影響を受けている可能性があります。
9.「成功するな」
うまくいったときには褒めてもらえない一方で、失敗したときは慰められたり、励まされたりする。そんな経験を繰り返すと発令されやすいのが「成功するな」の禁止令です。
両親が子どもの 成功体験に関心を示さず、失敗したときだけ批判をすると、子どもは勝手に「成功してはいけない」というように思い込みます。
また、「お前は肝心なところでいつもダメだねえ」などとため息交じりに親が言うと。子どもは「自分は成功なんてできない人間なんだ」と思い込んでしまいます。
何をしても、 何度も失敗してしまうようなパターンに陥っている人は「成功するな」の禁止令に縛られているのかもしれません。
10.「自分のことで欲しがるな」
幼い頃に病気や怪我、学校などで家庭に負担をかけてしまったなど、自分のために苦労や我慢をし続けている親を見ていた人が持ちやすい禁止令です。
この禁止令を持つ人は、自分の欲求を素直に言えないだけでなく、幸運を人に譲り、幸せを自ら壊すような行動をとってしまいがちです。
人にお金を貸したり、保証人になってしまったりする方には、このパターンが有るようです。
片親の家庭や、幼い頃に病気や怪我で親に経済的な負担をかけてしまったなど、自分のために苦労や我慢をし続けている親を見ていた人が持ちやすい禁止令だ。
この禁止令を持つ人は、自分の欲求を素直に言えないだけでなく、幸運を人に譲り、幸せを自ら壊すような行動をとってしまう。
給料が少なく、生活が苦しいのに、それでも無理して恋人に貢いでしまう人や、友だちから「お金を貸して」と言われたときに断れない人などは、この禁止令の影響を受けている可能性大である。
また、友だちに「実は、あの人のことが好きなの」と、自分と同じ人を好きだと告白されると友だちを応援してしまう人も、この禁止令を持っているのかもしれない。
11.「健康であってはいけない」
病気のときだけ周りの方に優しくしてもらえたり、両親が体の弱い兄弟姉妹の面倒ばかり見ていた人に多い禁止令です。
この禁止令を持つと、病気や怪我で同情を引こうとしたり、突飛な行動やおかしな発言で周りの注目を集めようとしたりする傾向が無意識に生まれます。
病気やけがを大げさに症状を訴える人は、この禁止令の影響を受けているかもしれません。
また、暴飲暴食を繰り返し、会社の健康診断で要注意だと言われても生活習慣を改めない人も、「自分は健康であってはいけない」と思い込んでいる節があるのかも?
言葉
この子は体が弱いのよ。○○ちゃんは病気だから。
行動
いつもは構ってもらえないのに病気になった時だけ愛情を与えてもらえる。
いつもはひどいことばかり言うのに、病気の時だけは優しくしてもらえる。
許してもらえる。
結果
大人になってからも、他者からの非難や攻撃を避けるために無意識に病気になる。
12「重要な人になってはいけない」
テストでいい点をとったときや先生に褒められたとき、子どもは親に喜んで報告しますよね。
そんなときに「ふうん」と親の反応が薄いと、子どもは認めてもらえないことにショックを受けます。
度重なると、「自分は重要であってはいけないんだ」とこの禁止令が発動されてしまいます。
この禁止令を持つ人は、常に目立たないよう心がけ、責任を負うのを嫌う傾向になります。
地味なファッションを好んだり、口数も少なく、小さな声でボソボソ話したりする人は、この禁止令のせいかもしれません。
また、部下やチームメイトとしては優秀だったのに、リーダーやキャプテンになった途端に実力が発揮できなくなり、人の上に立つ立場になると、「重要な人になってはいけない」と自分でストップをかけてしまうので、思うように力を出せなくなりがちです。
13「所属してはいけない」「仲間入りをしてはいけない」「孤独になれ」
「あの子と口をきいてはいけません」と親が友達を選んだり、「この子は恥ずかしがり屋だから」と親が子どもの心を代弁してしまったりすることがあります。
こういう機会が多くなると、知らずしらずのうちに、子どもは同世代の子の中でもまれる機会が少なくなります。
この禁止令を持つ人は、職場やグループに溶け込めず、一人で行動することが多くななり、サークルの合宿や社員旅行など、大勢の仲間と旅行に行っているのに、気がつくといつも一人で行動している
人、飲み会や合コンに誘ってもいつも断る人は、この禁止令を持っている可能性があります。
言葉
あんな程度の低い子供たちと遊ぶんじゃない。人は信用できないのよ。
行動
外ではいい顔をしているのに、家に帰った途端に人の悪口や陰口を言う。
周りの人に対して必要以上に気をつかいすぎる。
親が突然、意味もなく怒り出したり、急に機嫌がよくなったりして、何を考えているのかわからない。
結果
集団の中にいると孤独感や疎外感を感じ、仲間に入りたくても入れない。
他人からは「非社会的」と受け取られやすい。
劣等感や、エリート意識も「属するな」の禁止令になることがある。